夏の栄養補給におすすめの甘酒2選!すっきり甘い国菊&さわやかな生(低温殺菌)の河内

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毎度のことですが、快適な季節は飛ぶようにすぎていきますね。
年が明けて春が来たら、あっという間に梅雨入りで、気付いたら夏が来ているわけです。
(6ヶ月単位でひとっ飛び・・・先が思いやられます。笑)

ちなみに私の部屋は日当たり満点のため、5月の時点で室温31.6度を記録し、夏に入ると34度は当たり前です。
常に一般のご家庭より一足先に、天然の蒸し風呂でゆでだこ気分を味わっておりまして、一年の半分が夏なんじゃないかと錯覚しそうになります。

そんな過酷な環境に打ち勝つべく、私は毎日甘酒(自家製)を飲んでいます。
というか、年がら年中飲んでいるのですが、特に暑さのあまり食欲が落ちてしまう夏季は甘酒のありがたさを感じる季節なのです。

今回は、そんな私が一押しする「夏におすすめの市販甘酒」を2つご紹介します。

どちらもすっきりした甘さで飲みやすい甘酒で、夏場にごくごく飲めますよ。

皆様が暑い夏を乗り切るための一助となれば幸いです。

目次

1.米麹(糀)と米だけで作られる甘酒
2.当たり外れが多い市販の麹甘酒
3.おすすめ甘酒 その1 ~ 国菊甘酒
4.おすすめ甘酒 その2 ~ 河内の生甘酒 夏限定の「紅甘酒」
5.おわりに

1.米麹(糀)と米だけで作られる甘酒

さて、甘酒と呼ばれるものには、酒かすから作られるものと米麹から作られるものがありますが、今回おすすめするのは米麹から作られた甘酒です。

区別するために「麹(糀)甘酒」と呼んだりします。

麹甘酒の原材料は米麹と米のみ(*1)

お米を原料においしい甘酒ができる画像
お米を原料においしい甘酒ができる
なぜ米麹とお米だけで甘酒を作ることができるのでしょうか。

米麹にはたくさんの麹菌がついていて、この麹菌はアミラーゼという消化酵素を作り出すことができます。

甘酒を作るときは、このアミラーゼによって原料のお米のでんぷん質が糖分に分解(糖化)されます。

これによって砂糖を入れていないのに甘くなるというわけです。

(*1)市販のもので砂糖などが添加されているものもありますが、通常は米麹と米のみで作られます。

そういえば小学校の時、理科の授業でアミラーゼの実験をすることになり、給食のご飯を100回噛まされたことがあります。

唾液に含まれるアミラーゼによって、お米のでんぷん質が糖化されることを実験するためです。

ほかほかのうちに食べたかった給食のご飯
ほかほかのうちに食べたかった給食のご飯
「ほら、噛んでるうちにお米が甘くなってきたでしょう?」

と先生に言われ、必死にモグモグしながら、

「いや、もうなんか50回越えたあたりから口の中で米の存在を感じないし、唾液ばかりで何の味もしないんですけど・・・」

と目で訴えるしかなかった切なくも心に残る思い出です。

先生、もう飲み込んでもいいですか?の画像
先生、もう飲み込んでもいいですか?

話がそれましたが、体が弱っている人は、当然消化能力も弱っていますから、なるべく消化によいものを食べて胃腸の負担を減らしたほうがよいです。

風邪などの短期症状だと絶食が最も効果的だと思いますが、夏バテなどであまり食べられなくて栄養不足になっているような場合は、甘酒が手っ取り早くておすすめです。

甘酒は主成分がブドウ糖なので、弱っているときや即効性を求める時のエネルギー源として特によい!というのが実感です。

ちなみに私の場合、体調を崩してなかなか食事の量を取れなかった時期があったのですが、甘酒を飲んで会社に行ったら、「今日はめずらしく顔色がいい!」と言われましたよ。
弱った体でも少しは栄養が吸収できたのでしょうね。

少し長めのウォーキングに出る前に甘酒を飲んでおくと、いつもより疲れないような気もします。
飲まないときと比べると、バテてくるまでの時間が長くなっているのかもしれません。

これでまた馬車馬のように働けますっ(泣)!の画像
これでまた馬車馬のように働けますっ(泣)!

その後、麹の甘酒のおいしさにはまり、自作してまで飲み続けていますが、一つ注意点が・・・。

普通にご飯を食べている場合は、甘酒を飲んでしまうと、当然ながら甘酒分のカロリーが追加されてしまうので要注意です(笑)

甘酒は特に低カロリーでもないので(もともとお米ですからね)、飲みすぎは危険ですよ!!

変なお菓子を食べるよりはいいと思うので、お菓子の代わりに甘酒を飲むのがいいかもしれませんね。

2.当たり外れが多い市販の麹甘酒

さて、そんな大好物の麹甘酒、最近はもっぱら自作していますが、市販の甘酒もいろいろ試しました。

米麹と米だけで作られているのに、メーカーによって味が全然違います。

自作しているとよく分かるのですが、麹甘酒を作るときの米麹と米と水の割合糖化における温度や時間によっても味は変わってきます。

さらに、どのような麹(菌)を使っているかによっても味は全く違うのです。

自分で麹甘酒を作る時は、いろいろな米麹を試して好みのものを見つけるとよいですよ。

市販の甘酒は、当たり外れが激しく、よくこれが売り物に・・・と関心してしまうほどのツワモノにも出会いました。

なんらかのアルコールが発生してしまったのか薬品のような味がするもの、ほとんど甘味のないもの、不思議な味がするもの、他所のお宅の味的なもの(笑)などなど、いろいろです。

値段が高すぎて手が出ない甘酒もあります。

試しに飲んでみることはありますが、値段が高すぎるものは、いくらおいしくても1回飲んだらもういいかな、という感じです。
経験上、必ずしも値段と味は比例しませんし、懐を寂しくしてまでは・・・(泣)

というわけで、今回はこれまで出会った市販の甘酒の中で、味がおいしくて手の届く価格、かつ特に夏におすすめのものをご紹介します。

3.おすすめ甘酒 その1 ~ 国菊甘酒

いろいろと試していく中で、単純にとても美味しいと思った甘酒が「国菊甘酒」です!

九州は福岡の「株式会社篠崎」というお酒のメーカーが作っています。
清酒や焼酎などのアルコール類、そして甘酒や麹も製造・販売している会社です。

国菊の甘酒は、原材料は米と米麹のみで、余計なものは何も入っていません。
軽い飲み口でいくらでもいけますよ!

(※)画像をクリックするとアマゾンに飛んでしまうので、ご注意ください。

国菊甘酒の味

この甘酒はすっきりした甘さが特徴です。

薄めずにジュース感覚でそのまま飲むストレートタイプの麹甘酒です。

濃縮タイプの甘酒のような強い癖のある甘さではなく、ごくごく飲める味です。

かと言って、味が薄いわけでもなく甘さが足りないわけでもなく、ちょうどよい美味しさなのです。

冷やして飲んでも温めて飲んでも美味しいです。

ちなみに私は冷やしてストレートで飲むのが好きです。

夏のうだるような暑さの中、生き返るような気がします。

プレーンなヨーグルトと混ぜて、飲むヨーグルトのようにしてもおいしいですよ。

ただ、冷たいものは恐ろしく胃腸を弱らせるので、ほどほどにするのが身のためです。

せっかく消化にやさしい甘酒でエネルギー補給しているのに、胃腸を冷やして弱らせてしまっては本末転倒!

夏バテなどで胃腸が弱っているときは、ぜひ常温のままか温めて飲んでください(開封後の保存は冷蔵庫!)。

国菊甘酒の価格

1本900mlで713円(税込)

なんてお手頃!

こんなにおいしいのにこの値段!

販売している主な甘酒は、普通の甘酒、発芽玄米入り甘酒、黒米入り甘酒の3種類で、上記の価格は普通の甘酒のものです。

最近、オーガニック(有機米)の甘酒やペットボトル入りの甘酒も販売されています。
オーガニックのものは普通の甘酒よりちょっと高いですが、そういったものを求める方にはうれしい商品展開ですね。

ちなみに私はいつも一番安くて一番おいしい普通の甘酒です。
ちょっと奮発する時は(ほぼないですが)黒米です。

国菊甘酒のその他の情報

以下に製造元へのリンクをのせておきます。

製造元(株式会社篠崎)のページ:http://www.shinozaki-shochu.co.jp/ext/amazake.html

上記からも購入できますが、送料無料までのハードルがちょっと高いので、私はいつもアマゾンか楽天で日用品を買うついでに買ってます。
九州地方の方はお近くのスーパーマーケットやドラッグストアに置いてあるかもしれませんので、是非探してみてください。送料無しで1本から買えますし、商品金額も通販より安いのではないかと思います。

また、上記に記載した価格は定価なので、もしかしたらもっと安いところもあるかもしれません。
送料との兼ね合いもありますので、アマゾンや楽天などで探してみてください。

以下に参考リンクを張っておきます。

アマゾンの商品ページ:
↓アマゾンが販売して送ってくれるので、他の商品といっしょに購入できます。

国菊甘酒 900ml

↓下のボタンをクリックすると、アマゾン内の国菊あまざけの検索結果一覧が表示されます。

出品者によって値段がかなり上下するので、購入前に他のお店やサイトと比べてみてくださいね!

楽天の商品ページ:
↓下のボタンをクリックすると、楽天市場内の国菊あまざけの検索結果一覧が表示されます。

ちなみにセット販売の商品は、単品で買った時と比べてお得かどうか確かめてから購入したほうがいいです。セットのほうが高いこともあるので。

夏が近づくと私はいつも祖母に国菊甘酒を3~4本セットにして送っています。
国菊の甘酒は、おいしい上に値段的にも安いので、気軽にプレゼントできてうれしいです。




4.おすすめ甘酒 その2 ~ 河内の生甘酒 夏限定の「紅甘酒」

<2018/06/08 追記>
当記事で紹介している「紅甘酒」は現在販売されておらず、プレーンタイプの「生甘酒」のみの取り扱いのようです。とっても残念ですが、プレーンもおいしかったので機会があれば飲んでみてくださいね。

<2016/05/22 追記>
製造元のWebサイト上で文書へのリンク切れが多数あります。製造元のWebサイトが修正されるまでは、ご紹介しているリンク先の情報が見られないと思います(リンク上に取り消し線が表示されます)。もしかすると販売商品の変更等で、文書自体が削除されているのかもしれません。情報が得られたら本サイトも変更いたします。

こだわりの低温殺菌の甘酒で、注文するとクール便で届きます。

製造元は、九州は鹿児島の「株式会社 河内源一郎商店」です。(こちらも九州ですが偶然です。笑)
こちらは酒造メーカーではないので、お酒は作っていません。
酒造メーカーがお酒を作るときに使う麹菌を作っており、その麹菌を使った食品などを販売しています。
具体的には、麹甘酒、麹菌の出す天然クエン酸を使って作った飲料(酢)、味噌、塩麹、米麹などの麹を使った商品です。
私は手作りの甘酒を作るために米麹を探していて、こちらのメーカーを見つけました。

さて、河内の甘酒の特徴は、”生”であることです。

生甘酒は低温殺菌(*2)のため、酵素が活性を保っているのです。

製造元の甘酒紹介ページには、以下のように書かれています。
(URL: http://www.kawauchi.co.jp/amazake/index.html)

「生甘酒は出来れば、食後にお飲みになると、甘酒の中の消化酵素の働きが活かされて、より効果的です。」

麹菌が作り出す「アミラーゼ(デンプン糖化酵素)、プロテアーゼ(タンパク分解酵素)、リパーゼ(脂肪分解酵素)」などの消化酵素も活性を保っていて、その働きが期待できるということでしょう。

甘酒自体の栄養が取れるのはもちろんのこと、消化酵素の働きで他の食べ物の消化を助けてくれるなんて素晴らしいですね。

夏バテで弱った胃腸にとても優しい(*3)甘酒だと思います。

(*2) 酵素の活性は、高温で加熱してしまうと失われてしまいます。
通常の市販の甘酒は、出来上がった後に発酵を停止させるため、そして殺菌のために熱処理されているので、生甘酒のような酵素の働きは期待できません。
これは常温で販売するためにも必要なことですし、熱処理されても甘酒の栄養分は取れるので特に問題ありません。
生甘酒だと、普通の甘酒のメリットに酵素の働きがプラスされるということです。

(*3)しつこいですが、冷たいものの飲みすぎは胃腸をとても弱らせます。
夏バテなどで胃腸が弱っている時は、キンキンに冷やしたまま飲んだりせず、冷蔵庫から出して少し置いてから飲んでくださいね。

河内の「紅甘酒」の味

私のおすすめは、夏限定の「紅甘酒」で、爽やかな甘味とかすかな酸味が絶妙なおいしさです!

さすが夏限定。

生甘酒の効能はさておき、私はこの爽やかな味が好きなのです。
いい意味で甘酒っぽくありません。
どっちかというと「マイグルト」的なさわやかさですが、「マイグルト」よりさっぱりしているかもしれません。

製造元の説明では、「紅甘酒」は、河内白麹菌の作り出すクエン酸による酸味が特徴と書かれていました。
焼酎に使う麹菌はクエン酸を作り出すということなので、さすが焼酎の本場、鹿児島の麹菌ですね。

私の中での「紅甘酒」のイメージはこんな感じです(笑)

あくまでイメージですが・・・の画像
あくまでイメージですが・・・

フルーツでもそうですが、甘いだけではなく酸味があるほうが人間はおいしいと感じるそうです。
それに加えて、夏期にはちょっと酸味があるものが特においしく感じますよね。

クエン酸といえば、スポーツドリンクには必ずといっていいほど含まれています。
食物のエネルギー変換効率の向上、疲労回復など様々な働きがあるからです。
クエン酸が疲れた体を元気にしてくれるわけですね。
単純に酸っぱいものは食欲が湧くという効果もありますし、夏バテの防止にクエン酸を取り入れてみるのもよいかもしれません。

甘酒の栄養+酵素の力で消化を助ける+クエン酸パワーで夏バテを吹き飛ばせるとしたら、一石三鳥ですよ(笑)

ま、そんなわけで、「紅甘酒」は本当に夏向きの甘酒です。

食欲がないときでも、すんなり体に入っていくと思います!

ああ、この紅甘酒を自作したい・・・。

通年商品としては、白米の甘酒の他に、黒米が入ったもの黒ゴマが入った甘酒もあって、それぞれ美味しいです!

河内の「紅甘酒」の価格

紅甘酒 1本 250g 270円(税込)

内容の濃さ(濃度という意味ではありません)からすると、決して高くないお値段かと思います。

夏限定なので、私は年に一度のお楽しみ&プレゼント用にしています。

河内の「紅甘酒」のその他の情報

紅甘酒の販売ページ(製造元のオンラインショップ内):
http://kojinoyakata.shop-pro.jp/?pid=17946486

通年商品と「紅甘酒」をセットにして、夏本番または夏の終わり頃に祖母に送っています。
時々送料半額になるので、その時を狙っています(笑)

以前は、甘酒から作ったペースト(商品名を失念)が売られていて、とてもおいしかったのですが、最近見かけなくなりました。
ただの甘いペーストではなくて、乳酸菌が豊富なヨーグルトというような表現がしてあったと思います。
紫芋味のペーストもありましたよ。
またいつか復活するかもしれないので、時々チェックしてみたいと思います。

(2018/06/08追記)
現在は上記記載の商品は販売されておらず、プレーンタイプの生甘酒のみの取り扱いのようなので、そちらへのリンクを以下に貼ります。ご参考まで。
http://kojinoyakata.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=680833&csid=0
(2018/06/08追記終わり)

楽天では、生甘酒プレーンタイプの取り扱いが1店舗だけありましたが、セット販売で製造元のオンラインショップに比べて高めです。
お住まいの地域ごとに送料も違うので、製造元で買う場合と比較してみてください。

アマゾンでの取り扱いはないようです(2018/06/08時点)。

一応、画像があったほうがよいと思うので、以下に楽天の商品ページへのリンクを載せておきます。

楽天の商品ページ: 2018/06/08時点のものです。
(下の画像をクリックすると開きます)

生甘酒250gx5本セット(税込3,456円、送料無料)

5.おわりに

今年も祖母に甘酒を送りました。

送るついでにブログを書いたのですが、この記事がおいしい市販の甘酒を探している方の参考になれば幸いです。

もし当記事で紹介した甘酒に限らず、おいしい甘酒をどこかで味わう機会があったら、ぜひコメント欄などで教えてくださいね!私も試してみたいので(笑)

ちなみに自分で飲む分は節約のため自作しています。
というか、自作甘酒がとてもおいしいので自作してます。

自作するだけでも節約になるのに、さらに通常より麹をすごく節約して(=ケチって)作っているので、経済的ですよ(笑)

麹のパッケージに書いてある作り方だと、麹の割合が高くてすぐ麹がなくなってしまいますが、貧乏な私は驚きの低割合(笑)!超節約バージョンで作ります。

興味のある方は、下記の記事をご覧ください。
甘酒の作り方基本編 :少量の米麹で甘くおいしい!必要なのは時間だけ!

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